動画のように詳細がわかる解説!冨安健洋<評価はうなぎのぼり>
第3節vsブレシア
冨安は右サイドバックとしてフル出場している。試合を重ねるごとに海外で評価を高める冨安!
今回の試合でも評価を高められたのか!
3節の解説です。
<前半>
2分、CBからのパスを右サイドの前線の選手のスペースに浮き玉のパス。相手のプレッシャーがだいぶあったので、判断として正解でパスのコントロールもよかった。
5分の場面、
キーパーからのパスを、低い位置で受けクリアした。そのときも相手がキーパー側のコースをきりつつ、距離も近かったのでクリアの選択は妥当。
10分、冨安側からクロスを上げられた。そのときの一対一の対応は悪くなかった。どんないいディフェンダーだろうと、この結果が普通。
15分、繋がれば得点が入る場面で、冨安がボールとディフェンダーの間に体を入れブロック。相手は冨安を倒してファウルになった。このプレーは非常によく、体の強さは半端じゃなかった。
17分、一時的にCB位置へ。そこでパスコースとしては三箇所くらいあったと思うが、出す方向性の中(中盤、右サイド、左サイド)で左サイドに出す場所として隣のCBと、左サイトバックがあった。そこで冨安は左サイドバックの遠い位置に出したが個人的にはgoodな判断だと感じた。
19分、相手が冨安と逆側の位置でセットプレー。なかなかられたボールを一度は外に弾いたが、こぼれ玉を拾った選手が冨安側のプレーヤーにパスを出しそこから決められた。そのとき冨安は別の選手にマークしていたが、行くとしたら冨安がいくところだった。ただあの場面で逆側のセットプレーだったので、気を取られた気持ちはよくわかった。この試合で唯一の反省点。
25分、裏を狙われたパスを瞬時に対応しカット。その後のクリアが相手にあたりボールがこぼれたがピンチにはならなかった。
タッチライン側にクリアしてもよかったかもしれない。
28分、ペナルティエリア内でボールがごちゃごちゃになったところ、相手に渡って、決められる!って思ったところ、一瞬のうちに冨安が体を入れなんとかピンチを脱出。
あのプレーも日本人離れしていた。そして良かった。
39分、浮き玉のパスが冨安側にきて、落下点にいち早く入り、体も万全な状態だったが、相手が一瞬の隙をついて頭でバウンドボールを前に転がした。あれは相手の駆け引きが上をいった。対応としては悪くなかったと思う。
40分、ハーフェーライン右側付近で縦パスをしたがカットされた。カウンターにはならなかったから良かったが、簡単に引っ掛けたイメージ。ただ取られた後守備が整ってるのは把握してるいるような落ち着きだったので、ちゃんと周りを見ていると感じた。
<後半>
後半入ってすぐ、コーナーキックのチャンス。ボールは冨安の元へきて、競り合いは勝ったが上手く合わせられずポストの左へ逸れた。攻撃でも見せ場があるのは素晴らしい。
50分、右サイドを連携でうまく崩し突破。その後クロスを上げたが、クリアされそのボールは相手は渡る。その相手が収めた後すかさず間合いを詰め相手の判断を遅らせた。ただファウルになり相手ボール。敵陣深いところだったのでカウンター防止としていいと思うし、そもそもあれは冨安の体を入れるタイミングが良く、スローを見てもファウルではないように感じた。あれはいいプレー。
その後のプレー、二度冨安の裏を狙うパスがあったが、二度ブロックしてみせた。本当に間合いが絶妙。寄せるタイミングをちゃんとわかってる。
60分ごろ、右サイド自分陣地で出しどころがなく仕方なくキープしたシーン。囲まれたボールロストしてまずいと思ったが、たまたま後ろにいた味方にボールがこぼれたのでピンチにはならなかった。あの場面で瞬時に判断できるようになったらいいチームからオファーがきそう。
63分、二回連続でコーナーキックのチャンス。どちらも冨安にボールはきた。1回目はフリーだったので、得点に結びつけることができたかもしれない。スローを見るとボールが来た後に後ろにポジションを取り直したのヘディングだったので、勢いのあるヘディングはできないので、中に折り返すのがベストだったかもしれない。ただ落下点を読む速さ、ゴールへの貪欲さ素晴らしい。
2回目はシンプルに競り合いに勝っていたのでただただ強いなと感じた。海外選手相手に全く負けない競り合い。吉田とともに最高のセンターバックを形成する予感。
76分、相手の深い陣地からのカウンターが来そうだったが、冨安が瞬時に反応し、体をぶつけファウルになった。あの場面はディフェンダーの戻りも間に合ってなさそうだったので、ディレイさせる意味でいい対応だった。
後個人的には、このプレーはファウルではなかったんじゃないかと思った。
80分、オーバーラップからチャンスを演出。冨安があげたボールが得点には絡まなかったが、そのボールが逆サイドに流れ、その後のクロスがゴールに結びついた。しっかりと攻撃でも存在感を発揮している。ましてやこの時間帯にオーバーラップをしていることがえらい。てかすごい。
87分、冨安側自陣深いところで2対1のピンチ。だが、さすがは冨安。パサーの動きを最後までみて、パスに対応。その後パスをもらった選手とのマッチアップ。絶対に抜かれないと思ってみていたが、たまたま、足が引っかかりファウルになった。あれは故意ではなく事故なので全然オーケーだと思う。普通の選手ならクロスを上げられてるから、それをさせなかっただけでも評価できる。
88分、セットプレーのこぼれ玉を味方がクリアした。そのボールがタッチラインを破りそうだったが冨安がダッシュをし、マイボールにし、その後アシストになりかけるようなミドルパスを出した。相手ボールになりそうなものをマイボールにした上に、アシストになるようなパスを出しているところ本当にすごい。
<総括>
正直こんなにいいディフェンダーを見たことないというか、こんなにもディフェンダーの選手に興味を持ったことはない。なんどもいろんな試合を見て来たが冨安のディフェンダーとしての能力はすごいと思う。ましてや日本人なのに。体の強さは言うまでもなく、判断力も20歳の割にはしっかりしていて、周りも見ている。そして最後まで走る体力もあり、競り合いも強い。ハイボールで負けたシーンは一回もなかった。
冨安のここがすごいって思うのは、体の強さはもちろんだが、間合いの詰め方が1番すごいと思う。このタイミングを外せば、簡単に裏を取られピンチになったりするのだが、その辺の判断が良い。自分と相手との距離、それと相手が周りを見ているかどうかをある程度把握しつつやってることがうかがえる。その結果一度も裏を取られることはなく、ボール奪取に繋げていた。センターバックだけしかやって来たとは思えない。このパフォーマンスが今シーズン続けばビッグチームに行くのは間違いない。
これからも、冨安を追っていく。
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